昨年の12月、私の最愛の祖母が亡くなりました。
小さい頃からずっと一緒に住んでいた祖母。
私の身近の中で亡くなった初めての人でした。
私の笑顔が大好きだった祖母。
葬式では笑顔で見送ってあげようと心に決めていました。
葬式をおこなうにあたって、葬儀会社の方との打ち合わせし「お通夜・告別式の終わりに祖母のエンドロールを流すのでご家族の思い出の写真を数枚用意してください」と言われていました。
そして迎えた当日。
哀しみの中、思い出いっぱいのエンドロールが流れ始めました。
祖母がまだ元気でお友達とカラオケをいている写真、祖母の姉と笑顔で写っている写真、私や姉の結婚式での写真など様々なものが流れました。
続いて家族みんなで写っている写真。
家族みんなが大好きなテーマパークで撮った写真をいっぱい使用しました。
と、その時。
まだ葬式がどんなものかわかっていない2歳の甥っ子が、急に歌いだしたのです。
2歳ながらも、そのテーマパークが大好きな甥っ子。
もう嬉しくてうれしくて、つい歌ってしまったそう。
今までの思い出の写真を見て、感極まって大泣きしてしまった私もついつい、笑ってしまい周りも自然と笑顔に。
きっと、祖母が泣かないで・・笑って送り出してと言っていたのかもしれません。
静かに、ひっそりとおこなう葬式が普通かと思っていましたが、今思えばあれが我が家らしい葬式だったのかもしれません。
おばあちゃん、どうもありがとう。
田舎の人にとってきついイベントなのが葬式です。
都会に住む人にとっては何故?と思う人もいるでしょう。
葬式と言っても地方によってその慣習は様々で負担がほとんどない地域もあるからです。
ですが、こと田舎にかけてはその大変さは都会の比較になりません。
まず誰か亡くなるとその情報は近所の組の人に伝えられます。
組というのはその地域ごとに作られたもので必ず住んでいる人が加入しなければならないものです。
この時点ですでに都会育ちの人にはありえないと感じさせるかもしれません。
その連絡を受けた組の人は葬式を上げる人の家に趣き、その晩食べる食事の支度をします。
この食事は喪主の家が大変だからという配慮でなされるものですが、実際近所中の人が自宅に入り込むことになるので片付け等に追われたりして意外と大変な作業なのです。
そして一晩明けて迎える葬式は親戚はもちろんのこと、組の人も呼ぶ大掛かりなものになります。
都会でよく聞く家族葬や、密葬はほとんどありません。
それを選択するということは村八分覚悟でないと出来ないぐらい組を擁する田舎ではできないのです。
喪主の家は式中、ドタバタあっちへこっちへ大忙し。
お酒を注ぐ人数も多く、時間がかかるうえ、式が終わっても誰が香典を持ってきてくれたかなどやることはまだまだ尽きません。
言葉で語るとそれでも大変さが伝わりにくいかと思いますが、都会の人は一度経験してみると良いと思います。
軽く御焼香をという程度では済まされませんから。
ただこれは何もみんなが苦労しようと思って始めたことでなく、近所付き合いが当たり前だからこその文化。
それが現代の厳しい仕事環境などでは面倒くさいことのように思えるだけです。
もちろん他の地域には違った慣習があるはずですし、これが全てではありません。
田舎の中にも都会のようなところもあるでしょう。
郷に入っては郷に従えと言いますし、引っ越しで田舎に行く人はそこのルールに従って葬式などもこなしたいものです。
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